国道40号La mítica Ruta 40
アルゼンチンで最も長い、驚きと興奮に満ちたルートです。パタゴニア内4州にまたがる全長およそ5000Kmの国道40号を走りながら、他では決してできない体験をすることができます。同国道がはじまるのはアメリカ大陸最南端、サンタ・クルス州のバージン岬がある地点。アンデス山脈と平行して走るその道路はフフイ州のラ・プーナまで続いています。1935年に開通した同国同は国内北から南まで3地域11州を結んでおり、そのうちパタゴニア方面を2700Km以上が走っています。およそ半分が未舗装のままで、残り半分はアスファルト舗装されています。
ネウケンNEUQUEN
ネウケン州のブタ・ランキルとバランカスが、魅惑の国道40号の旅の、最初の目的地です。同州ではナウエル・ウアピ湖の北側沿い231号を通り、アラジャネス国立公園へのベースとなるビジャ・ラ・アンゴストゥーラへ行くことができます。この公園の名前は、ニッケイ色の樹皮と白く美しい花を特徴とする樹木に由来しています。一方リマイ川に沿って40号を進んでいくと、プリメーロス・ピノスやバテア・マウイダなど冬の行楽地であるサパラ地区へとたどり着きます。
リオ・ネグロRIO NEGRO
リオ・ネグロ州に入って最初の目的地となるのがナウエル・ウアピ湖岸にあるサン・カルロス・デ・バリローチェ市です。そこから20Kmのところにカテドラル・スキー場があります。1934年に制定されたナウエル・ウアピ国立公園は、アルゼンチン国内にある数々の国立公園の歴史がはじまった場所でもあります。更に南部へと下ってくと、セロ・ピルトリキトロンのふもと、ウインタースポーツの中心地であるセロ・ペリト・モレノにも近いエル・ボルソン地区があります。
チュブーCHUBUT
チュブー州に入ると、エル・マイテンへ向かうこともできますし、40号を更に進んでラゴ・プエロやエル・オジョ、エプジェン方面を目指すことも可能です。ロス・アレルセス国立公園へはチョリラ地区を通って行きます。同国立公園の名前は、地域に自生しているアレルセという樹木の名前に由来しています。この他、エスケル地区とトラベリン地区近郊にあるウィンタースポーツセンターであるラ・オジャも観光名所のひとつです。エスケルでもエル・マイテンでも、旧パタゴニア特急として知られる観光列車ラ・トロチータへの乗車が可能です。
サンタ・クルスSANTA CRUZ
サンタ・クルス州では、国道はペリト・モレノ地区と、ブエノス・アイレス湖の南岸に位置するロス・アンティグオス地区に通じています。
ペリト・モレノ地区とペリト・モレノ国立公園間では、手の洞窟という人類の文化遺産を見ることができます。またリオ・ピントゥーラス河岸にはおよそ1万年のものと見られる絵文字が残っています。これらは、現在のサンタ・クルス州周辺の広範囲にわたって生活していたテウエルチェ族が描いたもので、自然をモチーフにしたものや抽象的なものなどがあります。
ポサーダス湖、サン・マルティン湖、アルゼンチン湖、ビエドマ湖など、大きな湖の大半は、およそ1万年前に終わった最後の氷河期に氷塊が地表を削ってできたものです。
国道を南へと下っていくと、エル・チャルテン村に通じる道へとたどり着きます。80年代につくられ、ロス・グラシアレス国立公園への一大拠点となる場所です。更に進んでいくと、最大の観光地ペリト・モレノ氷河があるカラファテにたどり着きます。この氷河は国道40号から110Kmに位置し、ユネスコによって世界遺産に登録されています。同国道は、国境沿いにあるベインティオーチョ・デ・ノビエンブレとリオ・トゥルビオを貫き、北部のバンデレン・ウィンタースポーツセンターへと続いています。またリオ・トゥルビオ-リオ・ガジェゴス間では幾度も鉄道レールと交差しています。1951年の開通から今日に至るまでプンタ・ロヨラ港へ石炭製品を輸送してきたこの鉄道は、世界で最も南を走る産業鉄道として知られています。